2020年7月、10年ぶりくらいにパソコンを新調した。MacBook Proを買ったのだ。その10年ぶりに手に入れたピカピカのMacBookを処分して、今回新しくM1チップ搭載のMacBook Airを購入した。理由について書く。
この記事の内容

2019年末に今の家に引っ越すタイミングで約10年使ったiMacを処分した。処分して新しいものは買わなかった。理由を一言でいうと、iPad ProをPC代わりにできると思ったから。でも出来なかった。PCが欲しくなった。
マルチタスクが出来ないときつい作業というと、アプリ間の情報のやり取りとか。簡単なコピーアンドペーストでもいちいちアプリを切り替える必要があって、これがすごくストレスだった。余りそういう作業はしないかなーと思いつつ、日々の作業の中では意外とやっているもので、PCでは自然な流れで出来る作業がiPadだと出来ない、ということを体験した。
俺が買ったiPad Pro 2018は非常に良く出来ていて、動作やApple Pencilとの連携、携帯性など満足度はめちゃくちゃ高い。ただ、まだこれだけでPCを100%代替できるかというと、俺にとってはそうではなかったということ。
アホか、と思われるかも知れないけど、俺にとってこれが結構重要だった。4月の終わり頃からNotionにハマってしまい、本当に一日中構って遊んでいた。iPadのアプリでは、一部の機能が制限されてしまうんだ。
どんだけハマってたんだよって感じなんだけど、Notionの機能をフル体験出来るということがそのときの俺にとってすごく大切なことだった。これは本当に正解で、買ったあとNotionを使う楽しさが何倍にもなった。
逆に言うと、NotionはモバイルデバイスをよりPCでの利用に近づけて欲しいと強く要望する。非常にもったいない。

ブログとか、プログラミングを勉強し直してサービスを作るとか、それまでiPadでやっていた動画作成をPCでやってみるとか。今思えばiPadでの動画編集には若干のやりにくさを感じていたし、PCでの作業に切り替えて良かった。快適。
買う当時はそれが何かをはっきりと考えていなかったんだけど、サラリーマンの報酬とは別で収入につながるようなことを始めたいという気持ちがあった。俺には何のスキルもないけど、PCがあればそれを使ってなにか始められる。PCひとつで出来ればリスクも低い。そんな感じの精神状態だった。
今は動画を作ってYouTubeに投稿したり、文章を書いてこのサイトに投稿したりしているが、PCがあってこそだと思うのでその点は正解だった。
上で出た理由だと、Macである必要はまったくない。俺がMacを買った理由はカッコいいから。完全にヴィジュアル重視。USキーボードにした理由も同じ。自分が満足できるものを持つ、ということが何より大事。

そんな理由から買ったMacBook Proを使って、約半年。特に不満もなく使ってきたわけなんだけど、なぜM1 MacBook Airへ買い換えることにしたのか。
理由の80%はこれ。YouTubeにIntelチップとの比較やレビュー動画が大量に上がっているが、現行のIntel Macと圧倒的な性能差がある。Apple Sliconはまさにでゲームチェンジャーになる。市場が変わる。これによって、相対的なIntelの価値がぐっと低くなってしまった。
Apple Siliconはこれからさらに進化を遂げるだろうし、今出来ないことがどんどんできるようになる。次世代のM2が出る頃には、Intel Macの価値ってさらに開いて地に落ちているだろう。
だから、できるだけ早く売りたい。中古のM1が出回り始めたら本当に終わりなので、それまでに売り切りたい。2020年モデルを出しておいて同じ年にこんな性能差のある製品をリリースするAppleを恨むけど、買ったのは俺の判断なので仕方ない。出るということが発表されてはいた。予想よりは随分早いリリースとなったわけだけど。

PCは日々使うものなので、その性能は非常に大切。例えばアプリの起動や切り替え、動画の書き出し、何度も繰り返す動作の挙動が少し速くなれば全体でのストレス軽減に大きく影響する。恥ずかしいので余り使いたくないけど、生産性が全く変わってくる。
その性能が、理論上ではあるが、今までIntel Macの最上モデルに最小構成のM1 Macが勝っている。圧倒的に進化したMacをこのタイミングで、自分の目で確かめたかった。
それっぽいことを言っているが、約10年間はPCを買い換えていなかったわけで、そんな熱心なファンではない。
絶対初期ロットや最初のリリースのタイミングでバグが頻発、アプリが立ち上がらない、動かない、遅い、みたいな事態が起こると思った。だからApple Siliconのリリースがアナウンスされた後だったけどIntel Macを買ったんだ。数年は安定性の高いIntel Macを使って、落ち着いてきたタイミングでApple Siliconに乗り換えれば良いと考えた。
しかしながら、蓋を開けてみたらそんなことなくて、Rosetta 2(Intel用のアプリをM1で動かすソフト)はちゃんと動いているみたいだし、俺が使っているアプリも順次M1に最適化されたものがリリースされている。全く問題なさそうである。これで、メインのネガ要素は消えた。
それでは、Apple Siliconが出るまで待てばよかったかと言われると微妙なところで、7月から今までPCがあったからこそ出来た作業も多々あるので何とも言えない。適切な価格で処分することで自分を納得させたい。
Intel MacでないとWindowsが動かないなど、今ではいくつかの制限あるようだ。でも俺にはそもそもMacでWindowsを動かすニーズがないのでこれはどうでも良い。安定して使えるのであればIntelである必要はまったくない。
Windowsに関してはAppleはMicrosoft次第と言っているように、これからApple Siliconでも使えるようになる可能性もあるだろう。時間が経てば、出来ないことは減っていく。
調べた限り、ほとんど性能差がなかったから。もっというと、自身の作業環境においては影響が出るほどの性能差があるように思えなかったから。俺がする重たい作業は動画編集なんだけど、そんなにでかいファイルを扱うわけでもないし、4KなんてやらないだろうからAirの下位モデルで十分と判断した。ProとAirの主な違いは下記の通り。
スペック | MacBook Pro | Macbook Air |
バッテリー | 最大20時間 | 最大18時間 |
タッチバー | ○ | – |
スタジオ品質のマイク | ○ | – |
重量 | 1.4kg | 1.29kg |
トラックパッド | Airより少し大きい | Proより少し小さい |
最大輝度 | 500ニト | 400ニト |
最小スペック価格 | 134,800円(税別) | 104,800円(税別) |
そもそも吊るしのモデルですらIntel Mac最上級より性能が良い(理論上)わけだから最小構成で全然問題ないだろうという判断。そうであれば安いほうが良い。上記後外に3万円の価値は見出だせなかった。タッチバーがないけど、別になくても良い。むしろ軽くなって嬉しい。

買い換えるMacBook Airは、将来のことを考えてメモリだけ16GBへ増設。価格は税込み137,280円。
MacBook Pro 13インチのスペックと価格は次の通り。2020年モデル 13インチ Intel Core i5プロセッサ、SSD 256GB、メモリ16GBで税込み170,280円。下位モデルにメモリだけ増設した。
同スペックMacBook Proのメルカリ市場価格は大体130,000円から150,000円。150,000円で売れるようなものは未開封とかほとんど新品のものなので、そんなに高くは売れないだろう。仮に130,000円で売れたとしたら、手数料を引いて実質117,000円。
というような見立てをしていたんだが、出品より2週間ほどで全く売れず。価格下落の記事や中古Intel Macを安く売る業者も出始め、Apple公式では整備済み品も出回っていたため泣く泣く値下げし、115,000円で売却。値下げしたものの、何とか売り抜けることができたので良かった。手数料を引いた売却利益は103,500円となった。
よって、66,780円が買い替えにかかった費用となった。これはでかいんだけど、これは半年間のMacBook Pro利用料と思って飲む。悔しいけど仕方ない。俺の判断ミス。ただ、2020年のIntel版MacBook Air及びMacBook Proは発売しなくて良かっただろう。同じ年に同じ価格で全く違うものを発売したAppleを恨む。
おすすめの保護フィルムだけ貼っておく。