iPhone 12 miniと楽天モバイルの組み合わせを導入したので、おすすめする理由や運用方法について記事にしたい。iPhone 12 miniでなくともiPhoneであればXS以降の機種やデュアルSIMに対応しAndroidの端末でも同じことなので読み替えて欲しい。
この記事の内容
俺のスマホ端末と回線は以下の通り。mineoは3年前くらいに契約して使っている。安いんだけど、昼になると激重で使えたもんじゃない。ひどいときは昼でなくても読み込みが重すぎて文句たらたら。MVNOと3大キャリアの差を身を持って経験した。コストとパフォーマンスは比例するのだ。今回はその点は置いておく。音声通話つき10GBプラン、3,542円を契約。
端末 | iPhone 8 | |
回線 | mineo (MVNO) Dプラン 10GB + 音声通話 |
楽天モバイルをデュアルSIM活用した場合がこちら。メリットや詳しい活用方法について解説していきたい。
端末 | iPhone 12 mini | |
回線 | mineo (MVNO) Dプラン 3GB + 音声通話 | |
サブ回線 | 楽天モバイル データ無制限 (パートナー回線は5GB) + 音声通話 |
楽天モバイル活用の大きな目的はスマホ代の節約になる。デュアルSIMを組み合わせることによって、現行の運用を損なわずに節約できるという点がポイント。楽天モバイルは1年間、データ通信料と電話代が無料だ。若干の制約があるが、こちらは後述する。
すでにMVNOのmineoを利用しているため月々の回線代はそれほど高くないが、月々3,542円なので、年間42,504円。楽天モバイルの無料回線をメインにするにあたりでmineoを3GB1,760円/月へ変更する。これによって年間21,120円となり、約21,000円を節約できる。しかも電話代が無料で通信も使い放題(注意点もあるが後述)。素晴らしい。キャリアの回線を使っている人はさらに大きくコスト削減を実現できそうだ。特有の縛り契約が多いのでこれはひとそれぞれ自身の契約プランを見てみよう。
また、新規契約時にキャンペーンをやっていることもあり、条件に合致すれば楽天ポイントを得ることが可能だ。現在のものでは8,000ポイント、友人紹介を受ければさらに2,000ポイント、製品を購入すれば15,000ポイントなど、なかなかアツい内容となっている。なお、8,000ポイントのキャンペーンは残念ながらiPhone 12 mini、iPhone 12 Pro Maxは対象外となっているので注意したい。次のキャンペーンに含まれている可能性があるので契約を検討している人は12月まで待った方が良さそうだ。俺は12 miniが対象外ということを知らずに契約してしまったいわゆる情報弱者である。

以上を踏まえて、俺が企画している楽天モバイルとの付き合い方シナリオは以下の通り。
- 友人の紹介経由で楽天ポイントを得つつ、初期費用なしでで楽天モバイルを新規契約する
- 既存のMVNOの契約は残したままデータ通信のプランを最も低いもの、もしくはサブ用として十分な量へ変更する(俺の場合は下から2番めの3GB)
- メインの通信回線を楽天モバイルにし、楽天回線経由でデータ通信を行って通常通り生活する(既存MVNOでバックアップ)
- 電話の発信は楽天モバイルを中心に実施し、必要な(番号を知らせたい)ときは既存の電話番号を使う(既存MVNOでも着信する)
- ③、④の運用を継続し、楽天モバイルが通勤、地元、よく出向く場所で使えるかなど、自分の生活パターンに合致するか検証する(1年間) ← 今ここ
- 検証の結果、楽天モバイルが自身のライフスタイルに合致し、品質も問題ない場合はメインのMVNO回線をMNPし、楽天モバイルを契約する
- ①で新規契約した楽天モバイルを解約する
要は、既存の運用を維持しつつ、スマホ代を節約し、1年間の無料期間を使って楽天モバイルを品定めするということ。この運用にデメリットはないので本当におすすめしたい。今回契約する楽天Unlimitはどう転んでも1年後に解約する。もし問題なければメイン回線をMNPして楽天をメインとして利用しようと思う。
このシナリオに従う場合、iPhoneでのおすすめ設定についても簡単に触れておく。
- モバイルデータ通信を楽天モバイルに設定する
- モバイル通信プランを両方オンにする
→ 既存MVNOはバックアップとして、楽天モバイルが圏外のときに使う - デフォルトの音声回線をメイン回線に設定する
→ 番号を知らせたいのはメイン回線で発信するとき - 「モバイルデータ通信の切替を許可」をオンにする
設定画面 ここをオンにしておく デュアルSIMの表示 発信のたびに選択することも可能
最後に、多くの人が抱いているであろう、楽天モバイルへの懸念点等について書いておく。
まず、回線のスピードとエリアについて。都内で使っている感じでは、今の所回線スピードに不安はなく、30Mbpsから60Mbpsくらい出る。4Gでの通信となるが、明らかにmineoより速度が出ており大変嬉しい誤算。余り変わらないだろうと思っていた。
エリアのカバー率は2020年10月時点で日本全国で63.1%、東京都で87.4%となっており、展開計画は5年前倒して実施するとのこと。これによって2021年夏頃には人口カバー96%に達する計画となっている。俺が都内で利用した範囲では一部地下鉄や高層ビルで圏外となることがあったが、それ以外は余り不便さを感じていない。自身のエリアで使えるかどうかは事前に公式サイトマップを見るか、無料期間中に検証しよう。
楽天モバイルの回線が使えない範囲ではauのパートナー回線に切り替わっての利用ができるのだが、来年3月末を以てこのパートナー回線は利用できなくなる。それまでにどれだけカバー率を増やせるかが鍵となる。4月以降、再度利用エリアに関して注意した方が良いだろう。
次に普段の利用について。電話・SMSに関しては、楽天Linkというアプリを利用する必要がある。iPhoneの電話とメッセージをひとつにしたようなアプリケーションだ。無料で発信するにはこちらのアプリを使う必要があるが、発信を楽天モバイルにまとめるのであれば特に問題なく使える。既存回線で発信したい場合は電話アプリを使おう。
また、iPhoneでの利用に関しては一部の機能が制限される。以下の通り。
- SMS(パートナー回線)
- APN自動設定
- 接続先回線切替
- 緊急地震速報(ETWS)
- 110/119通話などの高精度な位置情報測位
補足すると、接続先回線切替とは、パートナー回線へ切り替わったのち、楽天モバイルへの自動切替ができないということを指す。ただしこれには諸説あり、何もしなくても戻ったという人もいるようである。いずれにしても圏外となった場合などはいったん機内モードにすればすべて解消するので覚えておきたい。
日本で発売されているiPhoneは物理SIMが1つ刺すことしか出来ない。iPhoneで楽天モバイルをデュアルSIM運用する際はeSIMで申し込もう。
今回はiPhone 12 miniと楽天モバイルを組み合わせた運用について紹介した。iPhoneでの制約事項を飲めるのであればかなり良い組み合わせになるし、現行運用を変更せずにスマホ代を節約できる。楽天モバイルの1年間無料は300万人対象らしいが、まだ半分も行っていないらしいので急がなくても良いかも知れない。
また、すでに楽天モバイル契約しちゃっている人もeSIM再発行手数料は無料なので新しいiPhoneを手に入れたのであれば本記事を参考にデュアルSIM運用をしてみても良さそうだ。楽天モバイル、かなり頑張っていると思うので、利用者が増えてさらにサービス品質も上がることを願うばかり。以上。
参考 楽天モバイル楽天モバイル公式サイト